地口(じぐち)を創ってみよ〜

江戸地口から・・・

@歴史上の人名をもじったもの

・包丁ときまさ        /  北条時政
    ・かんざし よかろう     /  神崎与五郎
    ・夏のよみち おおぎの夜灯  /  那須与一扇のまと
    ・おきつね八寸とび      /  義経八艘飛び
    ・はだかの弁慶        /  安宅の弁慶

A成句をもじったもの

・煮たものふうふ       /  似たもの夫婦 

・いぶす大黒         /  恵比須大黒

・ゆめにうぐいす       /  梅に鶯
    ・ゑんま舌の力もち      /  縁の下の力持ち
    ・子いぬたけのぼり      /  鯉の滝登り
    ・うさぎの文字つき      /  兎の餅つき

※地口の「目から出た足袋」は「身から出た錆」の酒落。

地口絵が、目から角が生えた様に、足袋が飛び出す小僧さん。

※「笑う顔にはふぐきたる」「笑う門には福来たる」。美女とふぐが顔を見合わせて

笑ってる絵の地口。何ともほほえましい一枚。

Bことわざをもじったもの
    ・あくび千里         /  悪事千里 

・目からでた足袋       /  身から出たさび
    ・あん汁より瓜が安い     /  案じるより生むが易い
  C芝居のせりふや古歌をもじったもの

※地口「玉子の舞」は謡曲「殺生石」の美女「玉藻の前」の酒落。

地口絵は、背の高い、顔に目鼻も欠く、のっぺらぼうが扇を手に舞う姿が描かれる。

美女は狐の化身。

※地口が「たかい屋根から蟹そとみれば」とある。元句は「高い山から谷底見れば」。

地口絵は、屋根の上に頭が蟹の男が一人。

・婆さん夜なべは網がいい   /  坊さん夜這いは闇がいい

・提灯ぶら          /  忠臣蔵

 

 

inserted by FC2 system